公式の呼称は無いが、ここでは
『上層①』『上層②』『中層①』『中層②』『下層』と呼び分けをする。
各階層最深部には成長宝箱が置いてあり、その部屋に入るともう戻ることはできなくなる。

表イシターと全く同じ扉鍵の配置の部屋もいくつかある。
特に知らないと敵に追い詰められたり時間責めにあったりで死に直結するような部屋に多い。

裏イシターの目的はこれに尽きる。
露骨な経験値稼ぎ部屋が用意されており、大体その周辺にはMP回復宝箱や時間回復宝箱が用意されている。 これを発見し経験値稼ぎ周回ルートを確立しないと中盤以降無理ゲーになってくる。

Duo Dimensionを使うとギルが半透明になりBGMが遅ドルアーガになる。
ギルの半透明自体にペナルティは無いが、同じ容姿したラスボスSoul of Druagaが強くなる。 １回使用するたびに敵のHP+500、移動速度上昇、７回以上使用すると最強状態になる。

どうも改造できなかったようだ。
落とし穴、魔法のはしご、遠藤氏といった特殊クリアは設置場所や行き先が表と一緒。新規に設置されてもいない。
既に知られた情報であるため、Find Secret Passage、Detect Magic Ladderは死に呪文と化している。
また、ごく一部を除き特殊クリアのメリットが薄く、隠し要素の知識量で有利にさせない意図が窺える。
TRAP DOOR ROOMやCOMMON ROOMのようなランダム扉ランダム鍵部屋も行き先が全て同じ。
ただしSHIELD STORAGEのような同じ扉で出入り先が違う扉については普通の扉になった。

結局のところProtectionが強すぎるので自由に使えず避け要素が大きい上層が一番難しい。
MPを確保できる保証がないルート開拓時点ではそれでも節約プレイになるが、クリアルートを把握していればProtection Largeでも有り余る。
中層まで行けてしまえばENTRANT HALLに到達するのは約束されたようなものである。
仮にProtectionの耐久度上限が63までだったらスリルある難度になっていたが。
いずれにしても黄土壁の某部屋はやりすぎに感じる。逆にあの部屋を縛ると難度が著しく上がる。

Big Burn宝箱で多大な経験値を一度で得ることができる以上、序盤で「ギルがブルーナイトを倒す」のは完全に無意味な行為。
中盤以降もギルでナイト族を倒すと「回復で使うHealのMP消費がバカにならない」理由でむしろ首を絞めるプレイ。
男を見せる時はENTRANT HALLの１回しかなく、あとはお荷物か、鍵拾いのパシリか、Heat Bodyで焼きごてになるかの存在価値でしかない。

各階層最深部が２つある階層についてはどちらか一方しか行くことができず、全部屋探索クリアができないのは痛い。 該当する部屋は以下の２つ。
・EMPTY CISTERNとDINING ROOM(B)
・COMMAND POSTとHALL OF WARRIORS

やはりイシターの復活は自分でルート開拓するのが一番面白いゲーム。
裏イシターはルート選びが限定的で上記全部屋探索もできないので、クリア後は遊びの幅が狭く、タイムアタックしかすることが無い。
ルートが限定しているからこそ自力で開拓しやすいゲーム性とも言える。

表イシター、裏イシター、どちらが面白いかといえば人それぞれであろう。
アーケードゲーマーの観点で「１creditでクリアできた」変更は絶対外せない部分であるし、カイのＭＰ可視化も大きい。
一方で「育成」全否定のシステムと正解ルートが露骨に簡単なので実質一本道なゲームと化してしまった。 また呪文も基本的に仕様の変更はないためProtection最強に変わりなく後半はマラソンゲーに落ち着いてしまう。
そもそも闇ドルアーガに続いて裏イシターを用意してくれたこと自体が神である。 本家が楽しめるなら裏イシターのためにナムコミュージアムを買う価値は◎。でもデータノートには専用のページ用意して記入させてほしかったなぁ。