①アーケード版

ゲームセンターで稼働しているオリジナル版。
画面に飛び道具と敵が一定数以上入ると処理落ちして動作がゆっくりになったり、ギルとナイト族の戦闘が突然解除されたり、戦闘してるのにお互い体力が減少しなかったり、バリアを貫通したりといろいろ不安定な動作をする。
元々早々に撤去された（店舗目線で）問題作の為、稼働している筐体は希少。 なんせ基板がヤフオクに出品されたら５０万円以上の値がつく作品である。時代が早すぎたゲームだが後世に与えた影響力も少なからずある作品。
２人プレイを考えて作られたツインレバーなので１人プレイする場合は若干操作に制限が出てＡＣ版ならではの難しさがある。

②Playstation版

ナムコミュージアムvol.4（Ｃのﾊﾟｯｹｰｼﾞ）収録。
完璧な動作をするので処理落ちもなく理不尽な目に遭うことが無く遊びやすさが増した。 データノートに記録できるのも特徴。
ギルの成長条件が「１モンスター毎に経験値端数切捨て」になっている他、戦闘時の敵当たり判定消失範囲（小ワザ参照）も広く、ブルースーパー対策として安全性が高い。
裏イシターが遊べるのはPS版しかないので裏イシターのプレイも検討しているのであれば買うべき。
「モンスター別呪文対応表」という緑色の紙付録があるので、折角なら購入時は確認しておいたほうが良い。
相場は1600円ほど。

③windows版

アーケード版を忠実に再現している。そのため処理落ちや理不尽なことも起きる。
音楽もそれほど違和感ないが、グラフィックは若干乾いた明るさ。特にピンクローパーは鈴木そ〇子のように真っ白。
画面も640*480が最大で小さいが、外部ツールで拡大表示できるので適度な画面サイズで遊べる。フルスクリーンでも動作するが比率が変わってしまうのでウィンドウモード推奨。
発売当時はwindowsXPがリリースされた直後だが、windows10でも問題なくインストールでき、障害なく完全動作する。
注意点として、たぶんコントローラー２個繋げて遊ぶことも、片方ジョイスティック、片方キーボードプレイもできない。
定価2000円であったが2020年時点での相場は4000～5000円。

④ｱｰｹｰﾄﾞｱｰｶｲﾌﾞｽ(PS4/switch)

ハムスター社が販売を手掛けるアーカイブスシリーズだが開発は本家ナムコ。
念願のカイMP表示、経験値表示、モンスターのVIT表示、呪文の説明や処理落ち、不都合再現のON/OFFまでといった詳細な設定が可能。攻略情報まで載っている。今更こんな個人サイト必要ない言われても反論できない。
肝心な「ルーム番号表示」の設定項目が無いのは開発のナムコスタッフが素で見落としたのだろう。 欲を言えば「ギル瀕死時のサウンド設定」も設定出来たらよかった。
ともかく、今イシターを"新規"で遊ぶならアケアカ版一択。価格も900円以下とワン北里（野口）で買える。

●ギルで鍵を取る

本作の殆どのモンスターはカイだけを狙う。野郎に興味なし。 この性質を利用して袋小路にある鍵はギルに取ってきてもらうと比較的安全。
画面内の範囲での移動となるが、一旦近くに置きマップの反対側からギルを動かすという応用もできる。 タイムアタックでは必須テクニック。

●Protectionで敵を攻撃

Protectionは敵の接触からカイを守るだけでなく敵にダメージも与えている。 このため、マジシャンが出現する場所に行き実体化した瞬間を狩るとたったのMP２で撃退できる。 本作はマジシャン対策の消費MPがアホみたいに高いのでProtection体当たりは基本レベル。 極端な話、Protection Largeだけでアキンドナイトを全滅させる事だって可能。

●ギルを壁に埋めてマジシャン対策

カイの右側に壁がある状態でCall GILをするとギルが壁にめり込んだ位置に出現する。 これで通常マジシャンであれば床に面している方向を除きギルは安地になる。 壁貫通するハイパー系マジシャンも出現位置に壁があるような場所であれば出現できないので封じることができる。

●画面を使って誘導する

ウイスプ族を除くモンスターは自ら画面外に出ることはできない。 このため密集しているモンスターの一部を釣り出すような作戦が使える。 特に通路を塞いでいるウーズ族には効果的。

●ギルの戦闘で敵をを無力化させる

ギルと交戦している時はカイに対する当たり判定が消えるのでカイが触れても死亡しない。 引っかかって戦闘するナイト族相手には狭い通路で強いナイト族をやり過ごす手段としても有効。

●弱らせてからギルで止めを刺してVIT回復

ギルでモンスターを倒した時に得られるリカバリーポイントは『ギルで止めを刺した場合』であれば良く、ギルだけで倒す必要は無い。 そのため再序盤ではFire Ballでモンスターをギリギリまで削り、最後にギルで倒せばHeal Iの節約になる。

●横通路は上側を歩くとモンスターのAIと軸が一致する

上の壁に沿って歩くとモンスターの行動AIと縦軸が一致するため愚直にこちらに横移動してくれる。 ４方向移動モンスター相手にはイメージ通りの誘導ができるので対処しやすい。ちょっとでもズレると上下移動し始める。

◆Duo Dimensionバグ

クリア時やDuo Dimensionは全てのオブジェクトを一旦消去してから処理する関係で、 『アキンドナイトを全滅させる』条件のENTRANT HALLでは条件を満たして鍵が手に入ってしまう。 このおかげで長年２コインクリアが確立されてきたので、遠藤氏はバグと認めているがバグを承知で利用した説も。

◆モンスターHPオーバーフロー

モンスターが死ぬ際にカイの攻撃呪文とギルの体当たりが当時に当たってしまうと１フレームでHP-2の処理でモンスターの残HPが０通り越してマイナスになってしまう関係で モンスターのHPがとんでもなく高い数値になってしまう減少。特にRoom002～003から戻ってきたTOP OF THE TOWERで発生しやすい。 なお、その時のモンスターは無敵というわけでもなく、Press等即死呪文を使えば倒せる。

◆カイMPオーバーフロー

Death Spellが使用できる状態（MP4096以上）で某所の赤宝箱を取ってカイのMAXMPを800にすると カイのMPは4096/800というキャパシティーオーバーの状態になる。 これでDeath Spellを使用するとペナルティーのMAXMP-1000により『2048/-200』というマイナス値になり、 カイのMAXMPが61440になってしまう。一番お手軽な最強パスワード入手法。

◆ランドアーチンにTime Stop

Time Stop発動中にランドアーチンが画面に入ると画面に焼き付いたかのように画面と共にアーチンの画が動く。 アーチンにTime Stopは効くので、実体は発動させた時の現在位置であるが、これにより幽体離脱した透明なアーチンと化しているので うっかり触れないよう注意が必要である。Time Stopが解除されたら元に戻るのでそこまでゲームに影響しない。

◆スネーク族は経験値にならない

モンスターの序列としてはバット族より上に位置するスネーク族であるが、経験値上限に対して獲得経験値が異常なまでに少ない。 MAXMPが可視化された裏イシターやアケアカ版でexp可視化すると分かりやすい。 Pressで潰せるからといってスネーク族を狩りまくっていると実は時間の無駄になっているので基本相手にしない事。

◆その他の細かいバグ

ENTRANT HALLの青扉前でアーチンに触れてカイが死亡してゲームオーバーになる前に鍵を持ったギルが開錠してクリアするとイシターの幻影がエンディングに付きまとうとか、 カイがモンスターに触れた瞬間にDuo Dimensionを使ったりとか想定外の遊び方をするとバグを発生させる事がある。
処理落ちがあるオリジナル版では床のはずなのに壁判定がある■が出現することもあるが、これは一旦画面外に追い出せば消えるので進行不能ではない。

★画面を使った壁のすり抜け

画面外から画面内に入った際に障害物に関係なくキャラクターが移動する現象がある。 攻略上全く意味を為さないが通常入れない壁に囲まれたエリアにギルを通したり、 Room124の壁に埋まった赤鍵を取ることもできる。これはモンスターにも起こりうる。

◆Write Markを４回使用した挙動

こちらの呪文で表示できるオブジェクトは４つまでで、例としてFire Ballを撃てるのは４発までだが、Protectionを張ると３発までしか撃てなくなる。 これが消すことのできないWrite Markを４つ床に書いてしまうとルームクリアするまで呪文が使えなくなる。 Call GILやBlue Crystal Rodで宝箱も開封できなくなるばかりか、Metamorphoseでの石化中にやると時間切れウイスプ死を待つ詰み状態に。 なお、唯一DEAD ENDのクリアだけはできる。

◆ローパーにTime Stopを使用した挙動

ローパー族にTime Stopは効かないが、アニメーションだけはストップするので中々ホラーテイスト。

◆特殊クリアをした際の挙動

PressやTime Stop等一部の呪文では効果発動中に特殊クリアすると次の部屋をルームクリアするまで永続する。 Time Stopであればモンスターの動きがずっと止まっている。

◆引っかかる壁の角を有効活用

左下角など壁の一部は壁にめり込むように壁の判定が狭い場所がある。 例としてQUAX'S LABYRINTHの黄色鍵上のスライムがいる壁、COMMON ROOMの白扉列の鍵部屋左上の壁など。 上手くやればそういう壁にローパー等を引っかけることができる。バット族は右上角でも引っかかりやすい。

◆オリジナル版はナイト族のクソ個体がいるので注意

通常ギルで戦闘させると引っかかるが、一部個体ではそのまま通り抜けてしまう個体がいる。 例としてDRAGON'S LAIRの十字架通路の下にいる個体など。その時の時でなく決まった個体。